この記事の要約はこちら
・元本割れするリスクがあることや、換金までのラグがあるため急な相場変動に対応しにくいことなどが「外貨預金はおすすめしない」と言われる理由になっている
・為替差益を得られる可能性がある点や円安対策になる点などが外貨預金のメリット
・円安が進んでいるタイミングであっても積立投資をするなら、外貨預金を始めるのもあり
2022年以降、ドル円の為替レートは歴史的な円安を記録しており、2025年3月末時点でも1ドル=150円前後と、依然としてその傾向は継続しています。
為替レートの変動によって利益を得ることも可能な外貨預金は、一見魅力的に見えるものの「おすすめしない」という意見も少なくありません。
今回の記事では、外貨預金のメリットとデメリットを初心者向けにわかりやすく解説し、なぜ「おすすめしない」と言われるのか、その理由を明らかにします。
外貨預金を始める前に基本的な知識を身につけておきましょう。
この記事の目次
そもそも外貨預金とは?
外貨預金とは、日本円ではなく米ドル、ユーロ、豪ドルのような外国の通貨で預金をする金融商品です。
円安・円高など為替レートの変動により利益を得ることが可能なため、資産運用の手段の一つとして人気があります。
外貨預金の主な特徴として、定期預金と普通預金の二種類があり、それぞれ運用方法や金利が異なります。
外貨定期預金は、一定期間預け入れることで高い金利を得られる商品です。
1ヶ月、6ヶ月、1年などの預入期間があり、預け入れる期間が長いほど金利が高く設定されることが多くなっています。
契約時に定めた期間中は原則として引き出しができません。
一方、外貨普通預金は、いつでも自由に入出金が可能な預金形態です。
必要な時にすぐに資金を引き出せますが、多くの場合、定期預金に比べて金利は低めに設定されています。
外貨預金6つのデメリット
外貨預金の代表的なデメリットは以下の通りです。
・元本割れするリスクがある
・急な相場の変化に対応しにくい
・手数料の負担が大きい
・他の金融商品よりも利回りが低くなりやすい
・資金の流動性が低くなりやすい
・所得税や住民税の負担が重くなる場合もある
元本割れするリスクがある
外貨預金は為替変動の影響を強く受けるため、元本割れのリスクが高い金融商品です。
たとえば、1万円の資金で外貨預金を始めたとします。
預金時の為替レートが1ドル=100円だった場合、1万円は100ドルになります。
しかし、引き出す時に為替レートが1ドル=90円に下落してしまった場合、100ドルを引き出す際に1ドル=90円のレートで換算されるため、100ドルは9,000円にしかなりません。
つまり、1,000円の損失が出ることになります。
このように、為替レートが変動することによって、預けた金額よりも少ない金額しか戻ってこないリスクがあります。
また、外貨預金は日本の預金保険制度の対象外です。
一般的な円預金であれば、金融機関が万が一破綻しても「元本1,000万円と破綻日までの利息」は保護されますが、外貨預金ではこの制度が適用されません。
これらのリスクを考慮すると、安定した運用を求める投資家にとって外貨預金は必ずしも最適な選択肢ではないといえるでしょう。
急な相場の変化に対応しにくい
外貨預金は急な相場変動に対応しにくいというデメリットがあります。
為替市場は24時間動いており、予測不能な要因で急激に変動することが珍しくありません。
たとえば、経済指標の発表や政治的な出来事、自然災害などが原因で、短期間で大きな為替変動が起こることがあります。
しかし、外貨預金の場合、銀行の営業日や時間外では取引が制限されるため、相場が急変して損失が出たとしても、迅速に対応できない可能性があるのです。
相場の変動を短期的に予測して利益を上げることを目指す場合、外貨預金はあまり適した手段とはいえないでしょう。
もし、短期的な価格変動に合わせて外貨の売買をしたいのであれば、FX(外国為替証拠金取引)が適しています。
FXとは通貨を売買した時の差額で利益を狙う取引のことです。
FXでは「証拠金」と呼ばれるお金をFX会社の口座に預けて、それを担保に外貨の売買を行うため、直接外貨の現物をやり取りするわけではありません。
そのため、株式投資などと同じように、相場を見ながらリアルタイムで取引ができます。
手数料の負担が大きい
外貨預金では為替手数料が発生するため、運用を続けても思ったほど利益を上げられない可能性があります。
為替手数料は預け入れや引き出しを行う際にかかる手数料です。
円を外貨にする場合と、外貨を円に戻す場合の両方で手数料が発生します。
外貨預金においてはTTB(Telegraphic Transfer Buying rate)やTTS(Telegraphic Transfer Selling rate)という為替レートの設定があります。
TTBは銀行が顧客から外貨を買う際のレートで、TTSは銀行が顧客に外貨を売る際のレートです。
この二つのレートの差(スプレッド)が為替手数料として実質的に顧客の負担となります。
たとえば、円からドルに交換する際のTTSと、ドルから円に戻す際のTTBの差が大きいと、その分だけ手数料が高くなるのです。
また、銀行によっては口座管理手数料や送金手数料も発生することがあり、これらも利回りを圧迫する要因となります。
他の金融商品よりも利回りが低くなりやすい
外貨預金は、株式や投資信託など、他の金融商品に比べて利回りが低くなりやすいというデメリットがあります。
まず、外貨預金の金利は、基本的に預金する通貨の政策金利に連動しています。
多くの主要通貨、たとえば米ドルやユーロの金利は、低金利が続く日本円よりは高水準であるものの、高くても4〜5%程度です。
普通預金や短期の定期預金については、1%に満たない金利の商品も少なくありません。
次に、為替変動のリスクが利回りに影響を及ぼします。
外貨預金で得られる金利が高くても、為替レートが不利に変動した場合、為替差損が発生し、結果的に利回りが低下する可能性があります。
たとえば、メキシコペソやトルコリラなどの高金利通貨も存在しますが、これらの通貨は通常、経済的および政治的リスクが高い国のものです。
そのため、その通貨の価値が大幅に下落すると、為替差損が金利収入を上回ってしまうことがあります。
さらに、先述したように外貨預金には手数料がかかります。
為替手数料や口座維持手数料、送金手数料などが利回りを圧迫することもあり、実質的な利回りはさらに低くなる傾向があるのです。
資金の流動性が低くなりやすい
高利回りを狙った外貨預金はほとんどが定期預金です。
急に資金が必要になった場合には中途解約もできますが、通常よりも低い金利が適用されます。
そのため、基本的には満期まで資金を動かせず、流動性が低くなりやすいというデメリットがあります。
とくに、定期預金の期間が長い場合、突発的な資金ニーズに対応できないリスクがあります。
たとえば、予期せぬ医療費の支払いや急な投資のチャンスが訪れた場合、必要な資金を迅速に用意できないこともあるでしょう。
所得税や住民税の負担が重くなる場合もある
外貨預金で得た為替差益は、雑所得として所得税や住民税の課税対象になります。
雑所得は他の所得と合算して税率が決まる「総合課税」の対象です。
また、所得税は所得が高くなるほど負担が重くなる「累進課税」になっています。
つまり、大きな為替差益が発生した場合、所得が増える分税率が高くなり、最終的な手取額が減少する可能性があるのです。
たとえば、年収が高い人の場合、外貨預金の為替差益が加わることで、所得税の最高税率である45%が適用されることがあります。
| 課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
| 1,000円 ~ 1,949,000円 | 5% | 0円 |
| 1,950,000円 ~ 3,299,000円 | 10% | 97,500円 |
| 3,300,000円 ~ 6,949,000円 | 20% | 427,500円 |
| 6,950,000円 ~ 8,999,000円 | 23% | 636,000円 |
| 9,000,000円 ~ 17,999,000円 | 33% | 1,536,000円 |
| 18,000,000円 ~ 39,999,000円 | 40% | 2,796,000円 |
| 40,000,000円 ~ | 45% | 4,796,000円 |
出典:国税庁「No.2260 所得税の税率」
また、住民税も一律10%が課されるため、合計で最大55%の税率が適用される可能性があることをおぼえておきましょう。
外貨預金5つのメリット
外貨預金の代表的なメリットは以下の通りです。
・外貨ベースなら元本保証がある
・円預金よりも高い利子を得られる
・円安が進めば為替差益を得られる
・インフレ・円安対策として活用できる
・少額から始められる
それぞれ詳しく解説します。
外貨ベースなら元本保証がある
外貨預金の大きなメリットの一つは、外貨ベースでの元本保証がある点です。
たとえば、1,000米ドルを預金した場合、引き出す際には基本的に1,000米ドルとその利息が戻ってくることになっています。
円預金よりも高い利子を得られる
外貨預金は、通常の円預金よりも高い利子を得られることが多いです。
たとえば、米ドルや豪ドルなどの通貨では、日本円の定期預金と比べて数倍〜数十倍の利子が期待できます。
たとえば住信SBIネット銀行の定期預金(1年)の金利は、通貨によって以下のような違いがあります。
| 通貨の種類 | 金利 |
| 日本円 | 0.350% |
| 米ドル | 5.000% |
| ユーロ | 2.900% |
| 英ポンド | 3.300% |
| 豪ドル | 4.200% |
| 南アランド | 6.600% |
※日本円は100万円以上、他の外貨(南アランド以外)は1万通貨以上、南アランドは10万通貨以上の金利
※2024年7月18日時点
このように、外貨預金は高い金利が魅力であり、効率的にお金を増やす手段の一つとなります。
円安が進めば為替差益を得られる
外貨預金の大きな魅力は、為替差益を狙える点です。
円安が進行すれば、外貨を円に戻す際に高い評価額で換金でき、結果的に元本と利息に加えて為替差益を得ることができます。
具体例を挙げると、1ドル=100円の時に1万ドル預金し、その後1ドル=110円になった場合、10万円の為替差益が発生します。
単なる預金ではなく、資産運用の手段としても活用できる点が外貨預金の魅力です。
インフレ・円安対策として活用できる
日本国内でインフレや円安が進行した場合でも、外貨預金は資産の価値を維持する手段として有効です。
たとえば、日本の物価が上昇し(インフレ)、相対的に円の価値が下がる状況でも、外貨で保有している資産はその影響を受けにくく、比較的安定した価値を保つことができます。
このため、インフレや円安のヘッジ手段として外貨預金を選ぶ人も多いです。
少額から始められる
外貨預金の魅力の一つは、少額から始められる点です。
多くの金融商品がまとまった資金を必要とする中で、外貨預金は比較的少ない資金でスタートできるため、資産運用の初心者や資金に余裕がない人でも気軽に始められます。
普通預金なら数百円、定期預金なら数千円程度から預金可能なケースが一般的です。
外貨預金がおすすめの人
以下の特徴があてはまる人は、資産形成の手段として、外貨預金が有効な選択肢の一つになるでしょう。
・分散投資をしたい人
・長期保有できる人
・海外通貨で支払う機会が多い人
・資産運用に時間をかけられない人
それぞれ詳しく解説します。
分散投資をしたい人
分散投資を考えている人にとって、外貨預金は有効な選択肢の一つです。
分散投資とは、資産を一つの金融商品や通貨に集中させず、複数に分けることでリスクを減らす方法です。
たとえば、日本円だけで資産を持っていると、円の価値が下がったときに大きな損失を被る可能性があります。
しかし、外貨預金を使って米ドルやユーロ、豪ドルなどにも資産を分散させると、特定の通貨が下がっても他の通貨がその損失をカバーしてくれることがあります。
異なる通貨で資産を運用することで、地域や経済のリスクを分散し、安定した資産形成を目指せます。
長期保有できる人
外貨預金は、長い期間にわたってお金を預けておける人に向いています。
外貨預金は、為替レートが変動するため、短期間でお金を出し入れすると損をすることも少なくありません。
しかし、長期的に預けておくことで、一時的な値動きに惑わされずに安定した利回りを期待できます。
また複利型の定期預金であれば、長期間保有することで利子を積み重ねることが可能です。
複利とは「元本と受け取った利子」に対して再び利子がつくことです。
運用期間が長期になる程、複利による効果は大きくなり、雪だるま式に資産が増えていきます。
海外通貨で支払う機会が多い人
外貨預金は、海外での支払いが多い人にとって便利です。
たとえば、旅行先で現地通貨を使用する場合、毎回日本円から現地通貨に両替する手間とコストを減らすことができます。
また、海外に家族が住んでおり、定期的な生活費の送金が必要になる場合も便利です。
外貨預金口座を持っていれば、必要な時にすぐに送金でき、為替手数料を抑えられます。
さらに、毎回の為替レートの変動に悩まされることなく、安定した金額を送金することが可能です。
資産運用に時間をかけられない人
外貨預金は、忙しくて資産運用に時間をかけられない人にぴったりです。
一度預ければ、特別な手続きや管理がほとんど必要なく、自動的に利息が付きます。
自動積立サービスを利用すれば、毎月決まった金額を自動的に外貨預金に回せるので手間もかかりません。
さらに、インターネットバンキングを使えば、スマホやパソコンで簡単に残高確認や取引が可能です。
外貨預金をおすすめしない人
以下の特徴が当てはまる人は、外貨預金以外の資産運用を検討した方が良いでしょう。
- 為替リスクに不安を感じる人
- 預金に「元本保証」を求める人
- 短期間で利益を得たい人
- 手数料や税金の仕組みが分かりづらいと感じる人
為替リスクに不安を感じる人
外貨預金は、為替レートの変動によって受け取れる円の金額が大きく変わる商品です。
たとえば、預けたときより円高になると、元本割れするリスクもあります。
為替の動きを正確に予測するのはプロでも難しく、こまめな情報収集や判断が必要です。
為替相場の仕組みにあまり詳しくない方や、相場の変動に一喜一憂してしまう方には、不向きな商品といえるでしょう。
預金に「元本保証」を求める人
外貨預金には、日本円の預金のような元本保証がありません。
為替相場によっては、預けた金額より少ない円しか戻ってこない可能性があります。
預けたお金を確実に守りたいという目的であれば、外貨預金は適した手段とはいえません。
短期間で利益を得たい人
外貨預金は、短期間で大きな利益を得ることを目的とした商品ではありません。
株式などの商品と比べると、1日あたりの値動きの幅は狭く、よほど多くの元本を投資しない限り大きな利益を得るのは難しいでしょう。
手数料や税金の仕組みが分かりづらいと感じる人
外貨預金には、為替手数料や利息にかかる税金など、さまざまな運用コストがかかります。
外貨預金で得た利息には20.315%の税金がかかるうえ、為替差益に関しても確定申告が必要です。
こうした仕組みが複雑だと感じる方や、細かい計算が苦手な方にとっては、外貨預金は扱いにくい商品といえるでしょう。
外貨預金の活用方法
外貨預金を活用する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
・複数回に分けて預け入れをする
・余剰資金を活用する
・情報収集を怠らない
これらを実践することで、リスクを最小限に抑えつつ、安定したリターンを得られるようになるかもしれません。
購入する通貨を分散する
外貨預金を効果的に活用するためには、購入する通貨を分散することが重要です。
特定の通貨に偏ってしまうと、その通貨の価値が下落した場合に大きな損失を被るリスクがあります。
複数の通貨に分散して預けることで、リスクを軽減し、安定した収益を目指すことが可能です。
複数回に分けて預け入れをする
外貨預金は一度に全額を預けるのではなく、複数回に分けて預け入れることでリスクを分散できます。
為替レートは日々変動するため、一度に大きな金額を預けると不利なレートでの取引になってしまう可能性があるからです。
複数回に分けて預け入れることで、平均的なレートでの取引が可能になり、リスクを軽減できます。
また、定期的に市場の動向を確認し、適切なタイミングで追加の預け入れを行うことで、より効果的な運用に期待できます。
余剰資金を活用する
外貨預金を行う際には、手元の資産から生活費や急な出費に備えるための資金を除いた「余剰資金」を活用しましょう。
外貨預金には為替リスクや金利変動リスクがあるため、大きな損失を出す可能性もゼロではありません。
余剰資金で運用をすれば、万が一損失が発生した場合でも生活に支障をきたすことはなくなるでしょう。
また、余剰資金を活用すれば、短期的な価格変動に惑わされることなく、長期的な視点で運用を続けやすくなります。
情報収集を怠らない
外貨預金をうまく活用するためには、情報収集を怠らないことも大切です。
為替レートは、世界の経済状況や政治情勢に大きく影響されるため、最新のニュースや市場動向を把握することが欠かせません。
銀行や証券会社などが発表しているアナリストレポートなどを活用しながら、理解を深めておきましょう。
また、銀行や金融機関が提供するサービスや手数料を比較し、なるべく有利な条件で外貨預金ができるようにすることも大切です。
外貨預金以外で外貨に投資する方法
外貨投資には外貨預金以外にもさまざまな方法があります。
自分の投資スタイルやリスク許容度(どのくらいの損失までなら耐えられるかの度合い)に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
FX積立
FX積立は、外国為替証拠金取引(Foreign Exchange、通称FX)を利用した投資方法です。
FXとは、異なる通貨を売買して為替差益を狙う取引のことを指します。
FX積立は、定期的に一定額を積み立てて、長期的に資産を運用する手法です。
毎月決まった金額を外国為替市場に投資することで、為替変動のリスクを分散し、平均的な購入価格を実現することを目指します。
FX積立の大きなメリットの一つは、急な相場変動にも対応しやすい点です。
外貨預金では相場が急変して一刻を争う状況だったとしても、解約や払戻などの手続きに時間がかかってしまい、結果として利益を出すチャンスを逃したり、損失を出したりすることもあるでしょう。
しかし、FXは基本的に24時間取引が可能で、売買の手続きも数秒で完了します。
また、FX積立ではレバレッジをかけられるため、少ない資金で大きな取引が可能です。
レバレッジとは、てこの原理を応用したもので、少ない資金でも大きな金額の取引を可能にする仕組みを指します。
たとえば、10倍のレバレッジをかけると、1万円の資金で10万円分の取引ができます。
さらに、FX積立ではスワップポイントを得ることも可能です。
スワップポイントとは、異なる通貨間の金利差から生じる利息のことです。
高金利通貨を保有している場合は、毎日スワップポイントが付与されることもあります。
ただし、FX積立も外貨預金と同様に元本保証はないので、為替レートの変動によっては、元本割れするリスクがあります。
また、高いレバレッジをかけた取引はリスクが高くなるため、大きな損失を出すことも少なくありません。
外貨建保険
外貨建保険は、保険料を外貨で支払い、保険金も外貨で受け取る保険商品です。
外貨建保険の大きなメリットは、保険商品としての保障機能を持ちながら資産運用ができる点にあります。
たとえば一生涯保障が続く「終身保険」であれば、万が一のことが起きた場合には契約時に決めた保険金を受け取れます。
一方で、保障が途中で不要になった場合は解約して解約返戻金を受け取ることが可能です。
為替レート次第では保険金や解約返戻金の増加にも期待できます。
しかし、外貨建保険も外貨預金と同様に元本割れリスクがあるので、為替レートの変動によっては、受け取る保険金や年金の価値が減少する可能性があります。
さらに、通常は長期間の契約を前提としているため、中途解約時には元本割れのリスクが高くなる点には注意しましょう。
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外貨預金は円安の今でもやるべき?
外貨預金は円高のタイミングで始めるのが基本ですが、円安が進んでいる時期に始めた場合でも、さらに円安が進めば利益を得られる可能性があります。
たとえば、1ドル=150円の時に外貨預金を始め、その後1ドル=160円になった場合、円で換算した際に預けた資産の価値が上昇するため、為替差益を得られるのです。
したがって、今後も円安が進むと予想するなら、外貨預金を始めるのも一つの選択肢です。
実際に2022年には歴史的な円安水準(1ドル=145円代後半)となり、政府・日銀は24年ぶりにドル売り円買いの市場介入を行いましたが、その後も円安は継続しており、2024年7月時点では1ドル=160円前後の水準に達しています。
また、積立投資をする場合、現在の為替レートをさほど気にしなくても良いというメリットがあります。
積立投資は、定期的に一定額を積み立てる方法であり、長期的に見て為替レートの変動リスクを分散させることができます。
毎月一定額を外貨に換えることで「高いとき位には少なく、安いときには多く」外貨を購入することになり、長期的に見れば購入価格を平準化できるのです。
円安が進むと予想する場合や、積立投資を考えている場合は、現在の為替レートにかかわらず、外貨預金を検討しても良いでしょう。
外貨預金に関するFAQ
外貨預金に関するよくある質問をまとめました。
疑問点や不安な点がある場合は、ここで解消しておきましょう。
・外貨預金と投資信託はどっちがいい?
・外貨預金でボロ儲けしたら税金はどのくらいかかるの?
・外貨預金はどこの国の通貨で始めるのがいい?
外貨預金をやってる人はどのくらいいる?
マイボイスコム株式会社が発表している「外貨預金の利用に関するアンケート調査(第11回)」によれば、外貨預金の現在の利用者は10.8%、過去に利用したことがある人の割合は11.5%です。
外貨預金での失敗例は?
以下は、初心者がやりがちな失敗の例です。
- 為替レートをチェックせずに引き出して為替差損が発生する
- 預金なので元本保証があると勘違いしてしまう
- 頻繁に引き出して手数料がかさむ
- 近々使う予定があるお金まで外貨預金に回してしまう
外貨預金の魅力の一つは、為替レートの変動によって利益を得る可能性があることです。
しかし、為替レートをこまめにチェックせずに引き出すと、為替差損を被るリスクがあります。
たとえば、預けたときよりも円高になっている場合、円に戻すときに価値が下がってしまうでしょう。
外貨預金も元本保証があると思い込む初心者も多くいますが、外貨預金には為替リスクが伴うため、預けた元本が目減りする可能性があります。
外貨預金には、引き出しや為替取引に際して手数料がかかることが一般的です。
頻繁に引き出すと、そのたびに手数料が発生します。
利息や為替差益を超えるコストがかかると、ほとんど利益を得られないばかりか、損をしてしまう可能性もゼロではありません。
円預金と比べると外貨預金はリスクが高く、投資性の高い商品として認識しておいたほうがよいでしょう。
生活費や急な出費に対応するためのお金以外の余裕資金で投資するのが賢いやり方です。
外貨預金と投資信託はどっちがいい?
どちらがよいとは一概に言えません。
どちらも「初心者向き」といわれる投資方法であり、それぞれ以下のようなメリットがあります。
| 外貨預金の主なメリット | 投資信託の主なメリット |
| • 預金しているだけで一定の利息がもらえる •円安に備えられる |
• 運用の専門家に銘柄選びや売買を任せられる •一つの商品で分散投資ができる |
投資信託の方がハイリスク・ハイリターンになることが多いため、より多くの利益を追求したい人は投資信託、安定した運用を期待する人は外貨預金を選ぶとよいかもしれません。
外貨預金でボロ儲けしたら税金はどのくらいかかるの?
為替差益については「雑所得」、利子は「利子所得」として所得税や住民税の課税対象です。
雑所得は「総合課税」の対象なので、他の所得と合算して課税額が計算されます。
そのため、外貨預金で大きく利益が出た場合は、所得全体が高くなり、高い税率(最大45%)が適用されることもあるでしょう。
一方、利子所得は分離課税の対象であり、他の所得と合算されることはありません。
源泉徴収後の残額が口座に入金されるため、確定申告も不要です。
外貨預金はどこの国の通貨で始めるのがいい?
これから外貨預金を始める場合は、基軸通貨として安定した値動きに期待できる「米ドル」を選択するとよいでしょう。
為替手数料も安めに設定されていることが多く、ある程度の金利にも期待できます。
新聞やニュースなどを通じて情報収集しやすい点もメリットです。
まとめ
外貨預金には、一般的な預金とは異なり、元本割れするリスクがあります。
また、FXのように急な相場変動があってもすぐに対応できるわけではないため、初心者は損失を出すことも多く「外貨預金はおすすめしない」と言われることが少なくないようです。
しかし、換金するタイミングによっては為替差益を得られる可能性がある点や、昨今の円安対策にもなる点など、外貨預金にはさまざまな魅力があります。
円安が進んでいるタイミングであっても、積立投資でリスクをコントロールできるのであれば、外貨預金を始めてみるのも一つの手かもしれません。
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