この記事の要約はこちら
・一人暮らしの生活費は月15〜20万円前後が目安で、家賃や食費、通信費が大きな割合を占める。
・固定費(家賃・通信費・光熱費・保険・サブスク)を見直すことで長期的に支出を削減できる。
・変動費(食費・日用品・交際費など)は自炊やまとめ買い、100円ショップ活用などで工夫して抑える。
・節約を続けるには家計簿アプリや先取り貯金、ご褒美予算の設定などでモチベーションを維持する。
・浮いたお金は緊急予備資金や新NISAなど資産形成に回すほか、自己投資や趣味に使うことで生活を充実させられる。
一人暮らしをしていると、家賃や光熱費、食費など思った以上にお金がかかり、「もっと節約しなければ」と感じる瞬間が多いのではないでしょうか。
とはいえ、節約=我慢ばかりだと生活の質が下がってしまい、続けるのが難しくなります。
我慢し過ぎることなく、ちょっとした工夫で生活の質を落とさずに支出を抑えることは十分可能です。
本記事では、一人暮らし特有の支出を見直すコツから、無理なく続けられる節約術、さらに浮いたお金を上手に活用する方法まで詳しく解説します。
この記事の目次
一人暮らしの生活費の平均や内訳は?
まずは、一人暮らしをスタートさせるにあたって、毎月どの程度の生活費が必要になるのかを確認してみましょう。
一人暮らしの毎月の平均生活費
【男性 年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)】単位:円
| (男性) | ~34歳 | 35~59歳 | 60歳~ | うち65歳~ |
| 消費支出 | 147,708 | 187,902 | 154,745 | 151,946 |
| 食料 | 40,308 | 51,710 | 46,897 | 46,337 |
| 住居 | 31,444 | 26,605 | 15,995 | 14,617 |
| 光熱・水費 | 8,878 | 12,080 | 14,178 | 14,327 |
| 家具・家事用品 | 3,713 | 5,134 | 5,316 | 5,653 |
| 被覆及び履物 | 6,315 | 3,448 | 1,964 | 1,872 |
| 保健医療 | 5,069 | 6,028 | 8,845 | 8,900 |
| 交通・通信 | 16,494 | 31,369 | 18,742 | 17,488 |
| 教育 | 0 | 23 | 30 | 34 |
| 教養娯楽 | 18,356 | 20,235 | 18,006 | 17,619 |
| その他の消費支出 | 17,132 | 31,270 | 24,772 | 25,099 |
参考:総務省統計局 令和6年(2024年) 家計調査年報(家計収支編)
【女性 年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)】単位:円
| (女性) | ~34歳 | 35~59歳 | 60歳~ | うち65歳~ |
| 消費支出 | 214,719 | 180,007 | 161,739 | 155,923 |
| 食料 | 40,288 | 41,502 | 41,569 | 41,220 |
| 住居 | 50,711 | 26,543 | 14,982 | 13,141 |
| 光熱・水費 | 9,173 | 13,358 | 14,572 | 14,631 |
| 家具・家事用品 | 5,609 | 5,576 | 7,312 | 7,323 |
| 被覆及び履物 | 9,569 | 6,200 | 5,059 | 4,581 |
| 保健医療 | 12,604 | 8,026 | 9,474 | 9,222 |
| 交通・通信 | 23,143 | 22,240 | 16,231 | 15,184 |
| 教育 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 教養娯楽 | 31,906 | 22,244 | 16,368 | 15,624 |
| その他の消費支出 | 31,716 | 34,320 | 36,172 | 34,997 |
参考:総務省統計局 令和6年(2024年) 家計調査年報(家計収支編)
総務省「家計調査年報(令和6年)」によると、単身世帯の毎月の消費支出は男性で約15万〜18万円前後、女性で約16万〜21万円前後 が目安となっています。
若い世代ほど住居費の割合が高く、年齢を重ねると住居費は下がる一方で医療費や光熱費の負担が増える傾向にあります。
内訳をみると、食費は男女ともに月4〜5万円前後で安定しているのに対し、住居費は男性で2〜3万円台、女性は特に若年層(〜34歳)で5万円以上と高くなっており、都市部での生活コストの高さが反映されています。
さらに、通信費や娯楽費、その他の雑費も2〜3万円規模で発生しているため、トータルでは 15万円台後半〜20万円規模 の出費になることが多いといえるでしょう。
一人暮らしの家計管理では、まず、こうした平均的な支出構造を把握することが大切です。
そのうえで、家賃や通信費など削りにくい固定費と、食費・娯楽費など工夫次第で抑えられる変動費に分けて考えると、無理のない節約計画を立てやすくなります。
また、支出のすべてを使い切るのではなく、収入の1〜2割を貯蓄や緊急時の備えに回すことも重要です。
小さな積み重ねが将来の安心につながるので、平均支出と自分の生活を照らし合わせながら予算を調整していきましょう。
一人暮らしの節約で見直すべきポイント【固定費編】
まずは毎月安定して支払う固定費の見直しからはじめましょう。
ここでは、一人暮らしにおける節約ポイントの中で、特に固定費にスポットを当てて確認していきます。
・家賃を抑えられる物件選び
・格安SIMやネット回線の切り替えを比較検討する
・電気・ガス会社の切り替えや省エネ対策も検討
・不要なサブスクを整理・解約する
・加入済みの保険に無駄が無いか確認する
家賃を抑えられる物件選び
家賃を節約するための第一歩は、賃貸物件の条件を柔軟に見直すことが重要です。
都心の駅近物件は利便性が高い反面、家賃も高額になりがちです。
少し郊外や駅から離れたエリアを選ぶだけで、月々の家賃が数千円〜1万円以上安くなるケースも珍しくありません。
また、築年数が経過している物件は家賃が抑えられる傾向にあります。
見た目が古くても、リノベーション済みなら内装や設備が整っていて快適に暮らせる場合があります。
条件を「築浅」「駅近」に限定せず、視野を広げて探すことでコストパフォーマンスの高い物件に出会える可能性が高まるでしょう。
格安SIMやネット回線の切り替えを比較検討する
スマホ代や自宅のネット回線は、毎月の固定費の中でも大きな割合を占めます。
大手キャリアを利用している場合、格安SIMや割安なネット回線に乗り換えるだけで、月数千円、年間で数万円の節約につながることもあります。
通信費を抑えるには、まず現在の利用状況を確認し、データ容量や通話頻度に合ったプランを選ぶことがポイントです。
複数のサービスを比較検討し、自分のライフスタイルに無理なく合うプランを見つけましょう。
電気・ガス会社の切り替えや省エネ対策も検討
電力・ガスの自由化により、契約する会社や料金プランを自分で選べるようになりました。
基本料金や使用量に合ったプランに見直すだけで、毎月の光熱費を節約できる可能性があります。
さらに、省エネ家電やLED照明の導入、エアコンの設定温度や待機電力のカットなど、日々のちょっとした工夫でも節約効果は積み重なります。
固定費を減らすことで無理なく節約を実感できるでしょう。
不要なサブスクを整理・解約する
音楽配信や動画ストリーミング、電子書籍などのサブスクは、気づかないうちに契約したまま使っていないことも多いものです。
惰性で支払い続けているサービスを一度リストアップし、本当に必要かどうかを見直してみましょう。
利用頻度が低いものは解約し、代わりに無料プランやお試しキャンペーンを活用すれば、固定費をスリム化できます。
小さな見直しでも積み重ねることで、毎月の支出削減につながります。
関連記事
サブスクで無駄遣いしていない?見直すべき3つの項目|MANEMO
加入済みの保険に無駄が無いか確認する
医療保険や生命保険は、いざという時の安心につながりますが、特約を付けすぎて保険料が膨らんでいるケースも少なくありません。
まずは現在の契約内容を整理し、本当に必要な保障だけを残すように見直しましょう。
不要な特約を外すだけで、毎月の保険料を数千円単位で抑えられることもあります。
また、ネット保険や共済などコストを抑えられる商品も選択肢に加えると、納得のいくプランに切り替えやすくなるでしょう。
ネット保険や共済については、こちらの記事で解説をしています。
ネット保険は危険?デメリットや普通の保険との違いを解説|MANEMO
県民共済とこくみん共済はどっちがいいの?それぞれの特徴や保険との違いを徹底比較!|MANEMO
毎月の支出を抑える!一人暮らしの節約術【変動費編】
固定費の見直しが済んだら、次は日々変動する支出項目にも注目してみましょう。
変動費は生活スタイルや好みによって金額が上下しやすいため、自分の習慣を見直す良い機会です。
必要な出費とそうでない出費を仕分けし、できるところから速やかに対策を講じましょう。
・食費:自炊の工夫・まとめ買い・簡単レシピ
・コンビニ利用を控える
・日用品は100円ショップ・ドラッグストアを活用する
・フリマアプリやリサイクルショップをフル活用
・交際費・娯楽費は予算を決めて楽しむ
食費:自炊の工夫・まとめ買い・簡単レシピ
食費を抑える最大のコツは自炊ですが、苦手な人でも工夫次第で自炊を続けやすくなります。
週末に数品だけでも作り置きをしておけば、平日の外食やコンビニ利用を減らせ、出費が大きく変わります。
まとめ買いをするときは「特売日」や「ポイント還元」を活用しつつ、消費できる量だけを購入するのが鉄則です。
余らせて捨ててしまっては逆効果になります。
また、電子レンジや炊飯器を使ったワンボウル料理や、カット野菜を活用した簡単レシピなら、時間とお金の両方を節約できます。
まずは無理なく取り入れられる工夫から始めてみましょう。
コンビニ利用を控える
コンビニは24時間利用できて便利ですが、同じ商品でもスーパーに比べて割高なケースが多いです。
ジュースやお菓子などを「ついで買い」してしまうと、気づかないうちに月数千円~1万円近い出費になることもあります。
節約のためには、マイボトルや水筒を持ち歩いて飲み物代を減らしたり、スーパーでセール品やまとめ買いを活用するのがおすすめです。
さらに、間食用にお菓子を常備しておけば「小腹がすいたからコンビニへ」という習慣も防げるでしょう。
日用品は100円ショップ・ドラッグストアを活用する
洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品は、生活に欠かせないだけに支出割合も大きくなりがちです。
100円ショップやドラッグストアを活用すれば、スーパーやコンビニよりも安く購入できるケースが多く、特にまとめ買いをすれば単価をさらに抑えられます。
また、時期によってはセールやポイント還元キャンペーンが実施されることもあるため、こまめにチェックするのがポイントです。
ブランドにこだわりがなければ、プライベートブランド商品を取り入れると、品質を保ちながらコストをさらに下げられます
フリマアプリやリサイクルショップをフル活用
使わなくなった家電や洋服は、そのまま捨ててしまうのではなく、フリマアプリに出品してみましょう。
意外と需要があり、小さな副収入につながります。
一方で、新しく必要になる家具や家電は中古品を上手に選ぶことで、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
リサイクルショップでは掘り出し物が見つかることも多く、コストを節約しながら生活を充実させられるでしょう。
さらに、中古品の売買は資源の有効活用にもつながり、環境にも優しい選択です。
節約とサステナブルな暮らしを両立できる点も魅力と言えるでしょう。
交際費・娯楽費は予算を決めて楽しむ
友人との外食や趣味への支出は、節約のために削りすぎると逆に生活の満足度が下がってしまいます。
大切なのは、あらかじめ月ごとの予算を設定し、その範囲内で安心して楽しむことです。
もし予算をオーバーしそうなときは、ランチを選ぶ、クーポンを活用する、無料イベントを探すなど、無理のない工夫で調整しましょう。
メリハリをつけてお金を使えば、ストレスなく節約と楽しみを両立できます。
今日からできる!節約を「続ける」ためのコツとポイント
節約は継続することで効果が高まります。
日々の家計管理やモチベーション維持のためのコツとポイントをお伝えします。
・家計簿アプリを活用して効率良く家計管理
・貯金用口座へ「先取り貯金」する
・我慢しすぎず「ご褒美費」を設定する
家計簿アプリを活用して効率良く家計管理
家計簿アプリを使えば、支出を自動で分類・集計でき、グラフやリストでお金の流れを一目で把握できます。
レシートを撮影するだけで記録が完了するアプリも多く、家計簿が続かない人でも気軽に始めやすいのがメリットです。
また、毎月の支出傾向を見直すことで「固定費が高すぎる」「外食が多い」といった改善点がすぐにわかります。
節約の成果も可視化できるため、モチベーションを保ちながら効率よく家計管理ができるでしょう。
家計簿アプリについては、こちらの記事で解説をしています。
家計簿をつけていないあなたへ!簡単&続けやすい家計管理の始め方
貯金用口座へ「先取り貯金」する
給料が入ったらまず貯金分を別口座に移す「先取り貯金」を習慣にすると、残りのお金で生活費をやりくりする仕組みを自然に作れます。
自動振り込み設定をしておけば手間もかからず、意識しなくてもコツコツ貯金が増えていくのが魅力です。
「余ったら貯金する」ではなかなかお金が貯まりません。
先に貯めてから残りを使うようにすると、ムダ遣いを防ぎながら確実に資産を積み上げられます。
我慢しすぎず「ご褒美費」を設定する
節約生活を長く続けるためには、無理に我慢しすぎないことも大切です。
月に一度でも「自分へのご褒美用の予算」を用意しておけば、ストレスを溜めずに前向きに節約に取り組めます。
欲しかったものを買う、気になっていたカフェに行く、映画を観るなど、使い道は自由です。
ただし「設定した金額を超えない」というルールを守るのがポイントです。
小さな楽しみを取り入れることで気分がリフレッシュでき、結果的に節約を続けやすくなります。
節約して浮いたお金をどう活かす?
節約して生まれた余剰資金をどのように使うかはとても重要です。
将来への備えや自分磨きなど、価値ある使い方を検討するようにしましょう。
・貯金・緊急予備資金の確保
・新NISAなど将来のための資産形成
・趣味や自己投資に回して日々を充実させる
貯金・緊急予備資金の確保
節約や資産形成を考えるうえで、まず最初に備えたいのが「緊急予備資金」です。
突然の病気や失業、思わぬ出費があったときでも、この資金があれば生活を守ることができます。
目安としては、生活費の3〜6か月分を「生活防衛資金」として確保しておくのが安心です。
すぐに大きな額を用意するのは難しくても、毎月少しずつ積み立てれば着実に貯まります。
小さくても早めに行動することが、将来の安心につながります。
緊急予備資金については、こちらの記事で解説をしています。
生活防衛資金とは?金額の目安や効率よく準備するコツを解説!
新NISAなど将来のための資産形成
緊急予備資金を確保した後は、将来に備えて資産を「増やす」段階にシフトしましょう。
その有効な手段のひとつが 新NISA です。
一定額までの投資利益が非課税になる仕組みになっており、少額からでも効率よく資産形成ができます。
特に積立投資を選べば、価格変動のリスクを抑えながら長期的に資産を育てられるのが魅力です。
短期で大きな利益を狙うよりも、「時間を味方につけてコツコツ増やす」という姿勢が重要になります。
まずは余裕資金の範囲で始め、自分のライフプランやリスク許容度に合った商品を選ぶことが安心につながります。
関連記事
NISAを今から始めるのは遅い?2025年からでも間に合う理由や年代別の始め方を解説|MANEMO
趣味や自己投資に回して日々を充実させる
節約で浮いたお金を、ただ貯めるだけでなく 趣味や自己投資に充てる のも有効な使い方です。
語学学習や資格取得、専門スキルの習得などは将来の収入アップにつながる可能性があり、長期的には資産形成の一部にもなり得ます。
また、好きなことにお金を使うことでストレス解消や気分転換にもなり、結果として仕事の効率や日常の充実度を高める効果にも期待できるでしょう。
小さな投資でも継続すれば大きな成果につながるので、浮いたお金を「自分の成長」に振り向ける習慣を持つとよいでしょう。
まとめ
一人暮らしにおける節約のポイントは、固定費を中心とした無駄を徹底的に省き、適切な変動費管理とモチベーション維持を行うことです。
ぜひ、無理なく続けられる方法を見つけて、豊かな一人暮らしライフを送りましょう。
固定費の見直しでは、家賃や通信費、サブスク契約などを中心に削減策を検討し、長期的に負担を抑えることが大切です。
変動費においては、自炊やまとめ買い、安価なショップの活用など日々の行動で工夫し、少しずつ出費を減らせるよう意識するとよいでしょう。
節約は単なる我慢ではなく、お金の使い道を自分でコントロールする手段でもあります。
自分に合った規模の貯金と、ストレスをためない程度の楽しみを組み合わせれば、生活の質を落とさずにコストを抑えることが可能です。
無理のない節約スタイルを確立すれば、将来の備えはもちろん、自己投資や趣味への支出にまわす余裕も生まれます。
少しずつ習慣を変えていくことで、あなたの一人暮らしはより充実したものになるでしょう。
おすすめの保険相談サービスはこちら!
