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・お小遣いを渡す時期は家庭によって異なるが、小学1年生前後から始める家庭が多く、小学生〜高校生の約7〜8割が受け取っている。
・年齢が上がるほど必要経費が増え、平均額も上昇するため、家庭の方針に合わせた金額設定が重要。
・お小遣いは計画性・選択力・我慢する力など、基本的な金銭感覚を育てる機会になる。
・渡し方は「毎月定額」「報酬制」「一年分を一括」「必要時のみ」などがあり、家庭に合う方法を選ぶことがポイント。
・キャッシュレス導入には便利さがある一方、使いすぎや利用範囲の制限などの注意点があり、親子でルールを共有することが大切。
子どもが成長してくると、友達同士での買い物や、遊びに行く機会も増え、「そろそろお小遣いを渡すべき?」「みんなはいつからあげているんだろう?」と気になり始める方も多いのではないでしょうか。
早く渡しすぎてもお金の使い方が心配、遅すぎても経験が偏るのでは…と迷ってしまうのも当然です。
さらに、金額が少なすぎるとかわいそうかな? 周りと差が出ないかな? と悩む家庭も少なくありません。
本記事では、一般的にどのタイミングでお小遣いを渡し始めるのか、平均的な金額の目安、浪費につながらない渡し方やルール作りのポイントを分かりやすく解説していきます。
この記事の目次
子どものお小遣い、いつからあげるべき?
お小遣いを渡し始める時期は、家庭の方針や子どもの理解度によってさまざまです。
数字が読めたり、お金のやり取りが少しずつわかってくる小学1年生ごろを目安にする家庭が多い傾向にあります。
実際に、小学生の7割強・中学生の8割強・高校生の約8割がお小遣いをもらっているという調査結果もあり、多くの家庭で早い段階からお金に触れる機会を作っていることがわかります。
とはいえ、もっと早い4〜6歳ごろから、買い物の体験を通して少額のお金にふれさせる家庭もあります。
大切なのは、子どもの性格や成長に合わせて無理のないタイミングを選ぶことです。
お小遣いを始めると、子どもは実際に使う中で「計画的に使う」「欲しいものを選ぶ」といった感覚を身につけていきます。
ときには使い切ってしまい困ることもありますが、こうした小さな失敗も大切な学びにつながるため、家庭で話し合いながら始めていくと良いでしょう。
参考:金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)」
子どもにあげるお小遣いの平均額は?
お小遣いの相場は、子どもの年齢や生活スタイルによって大きく変わります。
一般的には、学年が上がるにつれて金額も増える傾向にあります。
金融広報中央委員会の調査によると、子どもにかかる金額(小遣いを含む日常的な支出)は、次のように年齢とともに増えていることが分かります。
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
| 小学校入学前 | 4,672円 | 3,012円 | 3,052円 |
| 小学校(低学年) | 1,842円 | 1,180円 | 2,213円 |
| 小学校(中学年) | 2,117円 | 1,543円 | 1,751円 |
| 小学校(高学年) | 2,563円 | 1,684円 | 2,054円 |
| 中学生 | 4,192円 | 3,621円 | 3,860円 |
| 高校生 | 8,248円 | 6,630円 | 6,629円 |
| 大学生等 | 22,467円 | 19,204円 | 22,208円 |
参考:時系列データ(昭和38年から令和5年まで) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]|知るぽると
このように、年齢が上がるほど必要な費用が増えるため、お小遣いの金額が上がる家庭が多くなります。
小学生のうちは月500〜1,000円程度、中学年〜高学年で1,000円以上、中学生では2,000〜3,000円に設定する家庭が増えるのもそのためです。
ただし、あくまで平均であり、家庭の経済状況や地域、子どもが何に使うかによって適した金額は変わります。
周りと比べすぎず、家庭の方針に合った金額を決めることが大切です。
子どもへのお小遣いは金銭感覚が身につく
お小遣いを渡されることで、子どもは自分でお金を使う経験を積めるようになります。
これは「お金には限りがある」「欲しいものをどう選ぶか」といった基本的な金銭感覚が身につく良いきっかけになります。
また、お小遣いを使っていく中で、必要なものと欲しいものを見分ける力も育まれます。
そのほか、欲しいものがあるときには、どれくらい貯めれば買えるのかを考えるようになり、計画性や我慢する力も養われます。
お小遣いを持つことで、日常の小さな経験を積み重ねていくと、成長に伴って扱う金額が増えたときにも、無理のないお金の使い方を身につけやすくなります。
子どもへのお小遣いの渡し方は?
お小遣いは金額だけでなく、「どう渡すか」も家庭によってさまざまです。
無理のないルールを決めておくことで、子どもが安心してお金を使う練習ができます。
家庭の方針や子どもの性格に合った渡し方を選ぶようにしましょう。
・毎月定額を渡す
・報酬制にする
・1年分を一括で渡す
・必要な時に都度渡す
毎月定額を渡す
毎月決まった金額を渡す方法です。
限られた金額でやりくりする練習ができ、計画性を身につけやすい点が特徴です。
ただし、使い切ってしまった場合の対応や、翌月までどう過ごすかを一緒に考えるサポートが必要になります。
報酬制にする
家の手伝いなどの成果に応じてお小遣いとして受け取れる金額が変わる仕組みです。
頑張りが収入につながる体験ができ、やる気を引き出しやすい方法です。
一方で、何でも報酬がないと動かなくなる可能性もあるため、手伝いの意味や価値もきちんと伝えながらバランスよく運用することが大切です。
1年分を一括で渡す
誕生日や新学期などに、まとめて1年分を渡す方法です。
大きなお金を計画的に使う経験ができ、長期的な管理力を育てやすいのが特徴です。
ただし、慣れないうちはすぐに使い切ってしまうこともあるため、使い道のルールや管理方法を事前に話し合っておくと安心です。
必要な時に都度渡す
部活や趣味など、必要な場面に合わせてその都度お金を渡す方法です。
無駄遣いは少なくなりますが、計画的に貯めたり使ったりする経験は得にくい面もあります。
将来を見据えるなら、必要な時に渡しつつ、少額でも自分で管理するお金を持たせるなど工夫を加えると良いでしょう。
子どものお小遣いをキャッシュレスにするメリットは?
スマートフォンやアプリを使ったキャッシュレス決済が普及し、子どものお小遣いもキャッシュレスにする家庭が増えています。
まずは、お小遣いをキャッシュレスにするメリットを確認していきましょう。
・手軽に渡せる
・お金の使い方を見える化できる
・時代にあった金銭教育ができる
手軽に渡せる
スマホや子ども用のプリペイドカードを使えば、遠くにいてもすぐに送金できます。
親が忙しい日でも、お小遣いを必要なときに必要な分だけ渡せるため、スムーズに管理できます。
お金の使い方を見える化できる
キャッシュレス決済では、いつ・どこで・いくら使ったかがデータで表示されます。
親子で一緒に振り返りやすく、自然と支出の見直しができるようになります。
お金の流れが見えることで、より金銭感覚が磨かれやすくなります。
時代に合った金銭教育ができる
現金を使う機会が減る中、キャッシュレスに慣れておくことは将来の生活にも役立ちます。
セキュリティ面や決済の仕組みを学ぶきっかけにもなり、新しい技術に対する抵抗感も減らせます。
日常的に使うことで、自然と現代の「お金の扱い方」を身につけられるでしょう。
子どものお小遣いをキャッシュレスにするデメリットは?
キャッシュレスは便利ですが、現金とは違う特性があるため注意点もあります。
導入を考える際は、メリットだけでなくリスクやデメリットについても確認しておきましょう。
・お金の価値を実感しにくい
・使える場所が限られる
お金の価値を実感しにくい
現金のように手元からお金が減る感覚がないため、いくら使ったかを意識しにくくなります。
数字だけで判断することになり、気づかないうちに使いすぎてしまう可能性もあるでしょう。
家庭で「使いすぎないための決めごと」を作ったり、利用履歴を一緒に確認するなど、フォローが必要です。
使える場所が限られる
キャッシュレスが普及してきたとはいえ、子どもの生活圏では現金のみの場面も多くあります。
学校の購買、地域の小さなお店、部活動での集金など、まだ現金が必要なケースは少なくありません。
キャッシュレスに慣れすぎると、現金が必要なときに戸惑うこともあるため、どちらも扱えるようにしておくことが理想的です。
子どもにお小遣いを渡すときのポイントは?
お小遣いは、使い道を考えたり計画したりする力を身につける良い機会になります。
ただ、お小遣いは、時にトラブルの種になることもあるため、渡す際は、ルールや管理方法など注意すべき点も併せて伝えるようにしましょう。
・お金の使い方のルールを決める
・お小遣い帳など管理方法も教える
・お金の貸し借りはしないように伝える
お金の使い方のルールを決める
娯楽費・貯金・学用品など、どのような目的にお金を使うかを事前に話し合っておくようにしましょう。
自由に使える部分が明確になることで、子どもも安心してお金の使い方を考えることができ、親子間のトラブルも防ぎやすくなります。
お小遣い帳など管理方法も教える
何にいくら使ったかを記録する習慣があると、自分の支出を振り返りやすくなります。
紙のお小遣い帳でもアプリでも構いませんが、続けやすい方法を選ぶことが大切です。
管理の習慣が身につくと、計画性が養われ、将来の金銭感覚の基礎にもつながります。
お金の貸し借りはしないように伝える
友だちや兄弟間でお金を貸し借りすることで、トラブルに発展するケースは珍しくありません。
特に子ども同士では、感情面のこじれや金額の取り扱いにも、あいまいさが出やすくなります。
自分の収入と支出の範囲内でやりくりをする姿勢を身につけるためにも、安易な貸し借りは避けるよう事前に指導しておくようにしましょう。
まとめ
子どもへのお小遣いは、渡し始める時期や金額に明確な正解があるものではありません。
大切なのは、年齢や成長段階、家庭の方針に合わせて、無理のない形でお金に触れる機会を作ることです。
お小遣いを通して、子どもは「限られたお金をどう使うか」「欲しいもののために貯める」「計画的にやりくりする」といった金銭感覚を少しずつ身につけていきます。
一方で、ルールがあいまいなまま渡してしまうと、使いすぎや友だちとの貸し借りなど、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
そのため、金額だけでなく、渡し方や使い道のルール、管理方法について親子で話し合いながら進めることが重要です。
現金・キャッシュレスのどちらを選ぶ場合でも、使ったお金を振り返る習慣を持たせることで、より実践的な金銭教育につながります。
お小遣いは単なる「お金」ではなく、将来に向けた大切な学びの機会です。
家庭ごとのペースで、子どもに合った形を見つけながら、楽しみつつ金銭感覚を育てていきましょう。
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