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・ゆうちょ銀行には、ATMの営業時間が短い・利用特典が少ない・給与の振込口座に指定できない場合があるといったデメリットがある。
・ゆうちょ銀行には、窓口が16時まで開いている・通帳だけでATMから出金できる・ゆうちょ銀行内のATMなら時間外手数料が無料といった特徴もある。
株式会社ゆうちょ銀行(以下:ゆうちょ銀行)は、郵政民営化に伴い2006年に設立された日本郵政グループに属する金融機関です。
日本全国に広がる郵便局のネットワークを活用して、銀行サービスを提供しています。
金融機関は複数の種類があり、それぞれ異なった特徴やメリット・デメリットがありますが、「ゆうちょ銀行はやめた方がいい」と言われることがあるのは何故でしょうか?
この記事では、ゆうちょ銀行のメリットやデメリットをご紹介し、「ゆうちょ銀行はやめた方がいい」と言われる理由について解説します。
この記事の目次
ゆうちょ銀行とは?
ゆうちょ銀行とは、そもそもどのような金融機関なのでしょうか?
ゆうちょ銀行の概要や特徴をご紹介します。
ゆうちょ銀行の概要
ゆうちょ銀行は2006年9月1日に設立され、2007年10月1日に「株式会社ゆうちょ」から「株式会社ゆうちょ銀行」に商号変更しています。
前身の郵便貯金事業は1875年に始まっており、長い歴史を持つ金融機関といえるでしょう。
2024年3月末の従業員数は約11,000名で、全国に235ヶ所の営業所があります。
ゆうちょ銀行の特徴
ゆうちょ銀行には、次に挙げる特徴があります。
ゆうちょ銀行の金利はメガバンクとほぼ同率です。
またキャッシュレス決済のゆうちょペイは連携数が多いことで、使い勝手が良いと言われている特徴もあります。
ゆうちょ銀行はやめた方がいいと言われる6つの理由
私たちの身近な存在ともいえるゆうちょ銀行ですが、やめた方がいいと言われる理由は何なのでしょうか?
ここでは「ゆうちょ銀行はやめた方がいい」と言われる理由を考えてみましょう。
・ATMの営業時間が短い
・通帳の繰越が窓口でしかできない
・給与の振込口座に指定できない場合がある
・預入限度額が決まっている
・ATMで手数料がかかるケースがある
・利用特典が少ない
・貯金以外の金融商品のラインナップが少ない
・法人口座の使い勝手がよくない
ATMの営業時間が短い
ゆうちょ銀行のATMは郵便局に設置されていることが多いですが、郵便局内に設置されているATMでは郵便局の営業時間に準じているため、夜間や休日に利用ができないケースが多くあります。
ネット銀行のように24時間365日、自分の都合に合わせて利用できる金融機関が増えている近年では、ATMの営業時間が短いというデメリットが目立ってしまいがちです。
通帳の繰り越しが窓口でしかできない
ゆうちょ銀行では、通帳の繰り越しが窓口でしかできません。
多くの金融機関では、支店のATMなどで繰り越しが可能なため、通帳を利用している人にとっては手続きが煩雑に感じることが多いはずです。
窓口の営業時間は16時までなので、仕事やプライベートで多忙な人にとっては、デメリットといえるでしょう。
給与の振込口座に指定できない場合がある
ゆうちょ銀行は、企業の給与振込口座に指定できない場合があります。
これは、ゆうちょ銀行が企業などからの振込を受け付けていないからです。
メインバンクとしてゆうちょ銀行を使っているのに、給与の振込口座は別の金融機関に指定するとなると、引き落としなどの管理が面倒になります。
預入限度額が決まっている
ゆうちょ銀行の最大の特徴ともいえる預入限度額は、通常貯金・定期性貯金ともに1,300万円までです。
預入限度額を超過した場合は、預入限度額以内となるよう払い戻しが行われます。
預入限度額(通常貯金:1,300万円、定期性貯金:1,300万円)を超えたままとなっている場合は、預入限度額以内となるよう、当行にてオートスウィング基準額(通常貯金のご利用の上限額)を変更または民営化後にお預かりした定期性の貯金、通常貯金および通常貯蓄貯金を払い戻しのうえ、貯金払戻証書(金券)を発行してお客さまにお送りすることがあります。
このシステムは他の金融機関ではあまり見られないもので、大きな資産を持つ個人の方にとっては、デメリットに感じてしまうでしょう。
ATMで手数料がかかるケースがある
ゆうちょ銀行は、ゆうちょ銀行店舗内や郵便局内に設置しているATM以外では手数料がかかるケースが多く見受けられます。
近年では多くの金融機関がコンビニエンスストアなどで手数料無料のサービスを提供しています。
ゆうちょ銀行が手数料無料になるのは、コンビニエンスストアでは平日のファミリーマートだけです。
利便性を考えると、デメリットに感じてしまう方は多いはずです。
利用特典が少ない
ゆうちょ銀行はネット銀行と比較すると、利用特典が少ないこともデメリットとして挙げることができます。
ネット銀行の中には条件付きで手数料が無料になる、金利が優遇される、マイレージサービスがあるなどの利用特典が多く実施されているのが特徴です。
ゆうちょ銀行でもキャンペーンの実施などは行われていますが、利便性だけではなく利用特典が少ないことで「ゆうちょ銀行はやめた方がいい」と言われることがあります。
貯金以外の金融商品のラインナップが少ない
ゆうちょ銀行は貯金以外の金融商品のラインナップが少ないため、やめたほうがいいと言われることがあります。
たとえば、一般の銀行のようにフリーローンやカードローンのサービスを利用したい人は、ゆうちょ銀行はやめた方が良いでしょう。
ゆうちょ銀行も個人への貸付は行っていますが、下記3種類しかありません。
- 住宅ローン
- 口座貸越サービス
(通常貯金の口座残高を超える引き落とし等の場合に、不足する額の貸し付けを受けられるサービス) - 貯金担保自動貸付け
(定額貯金・定期貯金を担保として、通常貯金の残高を超える払戻しの請求があったときに、自動的に貸付けを行うシステム)
またJP BANKカードのキャッシングを利用することもできますが、JP BANKカードはゆうちょ銀行のクレジットカードです。
一般の銀行のようなまとまった金額のフリーローンやカードローンのサービスを並行して利用したいのであれば、ゆうちょ銀行に口座を開設するメリットはあまりないといえるでしょう。
また、ゆうちょ銀行ではNISA口座を開設することも可能です。
しかし、証券会社ではないので株式を取引することはできません。
また、取り扱っている投資信託も約120本と、2,000本近く取り扱う一般的なネット証券などとは大きな差があります。(2024年7月30日現在)
NISA口座は一人一口座までしかつくれないので、あえてゆうちょ銀行で口座を作るメリットはあまりないかもしれません。
法人口座の使い勝手がよくない
ゆうちょ銀行では個人だけではなく法人口座も作成できます。しかし、利用時には様々な手数料が発生するので注意しましょう。
口座開設自体は無料ですが、オンライン上で各種照会や送金などができる「ゆうちょBizダイレクト」を利用する際は、最も安価なスタンダードプランでも契約料金5,500円、月額料金550円がかかります。
また、ゆうちょ銀行あての振替で100円、他金融機関への振り込みで165円の手数料が都度がかかります。
これらの手数料はネット銀行と比べるとやや高いと言わざるを得ません。
たとえば住信SBIネット銀行の場合、口座維持手数料は無料です。さらに住信SBIネット銀行あてへの振り込みは無料、他行あての振り込みも145円となっています。
また、ゆうちょ銀行の場合は個人口座と同様に預金限度額がある(振替貯金口座は限度額なし)ため、多額の現金をプールしておくのには向かないでしょう。
デメリットだけじゃない!ゆうちょ銀行のメリット
ゆうちょ銀行のデメリットを先に紹介しましたが、デメリットばかりではなくメリットも存在します。
ゆうちょ銀行を利用することで得られるメリットを4つご紹介しましょう。
・全国どこでも利用できる
・通帳だけでATMから出金できる
・窓口が16時まで開いている
・ゆうちょ銀行内のATMなら時間外手数料が無料
全国どこでも利用できる
ゆうちょ銀行のメリットは、全国どこでも利用できることです。
ゆうちょ銀行のATM設置数は、全国に31,454台もあり、総店舗数は23,642店です。(2023年3月末時点)
外出先で利用するときにも、他の金融機関に比べると非常に便利なことがわかります。
日本全国どこでも利用することができるため、地方に移動した際や引越しをする際に利用できるATMがなくなってしまうということがないのは、大きなメリットでしょう。
通帳だけでATMから出金できる
通常の金融機関では出勤時にはキャッシュカードが必要ですが、ゆうちょ銀行は通帳だけでATMから出金や送金ができます。(※ファミリーマート設置ATM等の一部のATMについては通帳の利用は不可)
キャッシュカードの申込は必要ですが、常にキャッシュカードを持ち歩く必要がなく、通帳さえあれば利用ができるというのはメリットといえます。
窓口が16時まで開いている
一般の金融機関では、窓口業務は15時までですが、ゆうちょ銀行は窓口が16時まで開いています。
給料日や月末月初などは、一般の金融機関は窓口が非常に混雑し、閉店間際の15時前までごった返していることも少なくありません。
その点ゆうちょ銀行は、1時間閉店時間が遅いため、余裕を持って手続きを行うことができます。
仕事や学校、プライベートで多忙な人にとっては、メリットといえるでしょう。
ゆうちょ銀行内のATMなら時間外手数料が無料
前項でもご紹介しましたが、ゆうちょ銀行の店舗内や郵便局内に設置しているATMでは手数料がかかりません。
土日祝日や夜間の時間帯でも24時間365日、時間外手数料は無料です。
「手数料を抑えたいけれど、なかなか時間内にATMに行けない」という人にとっては、大きなメリットといえます。
ゆうちょ銀行をやめた方がいいのはどんな人?
ゆうちょ銀行にはメリット・デメリット双方が存在します。
しかし、条件によってはゆうちょ銀行をやめた方がいい、利用しない方がいいという人もいます。
どんな人がゆうちょ銀行の利用をやめた方が良いのか、3つの特徴をご紹介しましょう。
・貯金以外のサービスに期待する人
・他行への振り込み回数が多い人
手数料を重視する人
入出金の際の手数料を重視する人は、ゆうちょ銀行はやめた方が良いでしょう。
特にコンビニエンスストアでの引き出しや、小銭の預け入れなどに他の銀行ではかからない手数料が発生することがあります。
| 金融機関名 | ATMの硬貨入金手数料 | 窓口の硬貨入金手数料 |
| ゆうちょ銀行 | 110円~(1枚~) | 550円~(101枚~) |
| 三井住友銀行 | 無料 | 550円~(301枚~) |
| その他メガバンク | 無料 | 550円~(101枚~) |
特に硬貨の入金については、ゆうちょ銀行は手数料が高い傾向があります。
「たまった硬貨を入金したのに、手数料が高くて意味がなかった」ということも考えられるので、手数料には注意しましょう。
貯まった小銭の両替方法について知りたい方は、こちらの記事で詳しい解説をしています。
小銭の両替はどこでする?手数料や方法について解説!
貯金以外のサービスに期待する人
ゆうちょ銀行は貯金以外のサービスについては、他の金融機関と比べて決して充実しているとはいえません。
貯金と合わせてローンや資産運用、保険などを検討したい場合は、他の金融機関を利用した方が選択肢は多くなるでしょう。
他行への振り込み回数が多い人
他行への振り込み回数が多い人は、ゆうちょ銀行の口座利用はオススメできません。
画像引用:ゆうちょ銀行 送金料金
基本的に同じ銀行間の振込は無料という金融機関がほとんどです。
しかし、ネット銀行などの場合は他行への振込も条件によって無料になったり、回数上限を設けて無料にしていたりすることがあります。
他の銀行への振込が多い場合は、振込手数料をできる限り抑えたいものです。
振込手数料を抑えたいという場合は、ゆうちょ銀行以外の金融機関で検討するべきでしょう。
ゆうちょ銀行の利用がおすすめの人とは?
ゆうちょ銀行は、デメリットだけではなくメリットもあることをご紹介しました。
ゆうちょ銀行をやめた方がいい人に対して、ゆうちょ銀行の利用がおすすめの人とはどんな特徴をもった人なのでしょうか?
・窓口の利用を希望する人
全国で銀行を利用することがある人
出張や旅行などの際に、全国で銀行を利用することがある人は、ゆうちょ銀行の利用をおすすめします。
ゆうちょ銀行のATM設置数は、全国に31,454台、総店舗数は23,642店です。(2023年3月末時点)
どの金融機関よりも多く、47都道府県すべてに店舗があります。
地方銀行をメインバンクにしている場合などは、出先で支店がないということも。
引っ越しなどで住居が変わった場合でも、ゆうちょ銀行であれば金融機関を変更することなく利用継続することができます。
窓口の利用を希望する人
窓口の利用を希望する人は、ゆうちょ銀行の利用がおすすめです。
ゆうちょ銀行は他の金融機関とは異なり、窓口を16時まで営業しています。
また、支店数(店舗数)が多いため、出先で手続きすることも可能。
郵便局内にあるゆうちょ銀行であれば、郵便と銀行の2つの手続きが同時に行えるというメリットもあります。
まとめ
ゆうちょ銀行には「やめた方がいい」と言われる理由=デメリットがありますが、なかには利用をおすすめしたい人、メリットを享受できる人がいることも事実です。
それぞれの生活スタイルに応じて他行との使い分けを行うことで、ゆうちょ銀行のデメリットをカバーすることができるでしょう。
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