この記事の要約はこちら
・人生設計は「理想の暮らし」を描き、必要なお金や行動を整理する計画で、マネープランはその実行手段にあたる。
・人生設計を立てることでライフイベントを可視化でき、不安の軽減や目標達成に向けた行動指針を持てる。
・計画のメリットは「将来の不安解消」「優先順位の明確化」「行動チェック」「具体的なタイミングの把握」など。
・作成の基本ステップは、目標の書き出し→イベント費用の整理→キャッシュフロー表作成→資産形成や保険活用→定期的な見直し。
・完璧さを求めるより、まずは大まかなプランから始めて柔軟に更新し、必要ならFP相談を活用すると安心。
「マイホームを買いたい」「貯金1,000万円を達成したい」──
そんな将来の目標を胸に、毎日家事や仕事を頑張っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、いざ現実を考えたときに、ふと立ち止まる瞬間はありませんか?
・マイホームを購入するには、実際にいくら必要なのか?
・貯金1,000万円を達成するには、どんな壁があるのか?
・今のままで、老後や教育費などに備えられているのか? etc…
こうした漠然とした不安を解消するために役立つのが「人生設計」です。
本記事では、人生設計の基礎知識やメリット、そして実際に人生設計を立てる上での基本ステップをわかりやすく解説します。
これから大きなライフイベントを控えている方や、将来の生活設計に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの理想を現実に近づけるためのヒントが見つかるはずです。
この記事の目次
まず知っておきたい!人生設計の基礎知識
人生設計を始めるにあたり、前提となる知識や心構えを整理しておきましょう。
なぜ人生設計を立てる必要があるの?
人生の方向性を明確化することで、将来の目標や希望の暮らしに向かって、どのように行動すればよいのか分かるようになります。
たとえば、老後に必要なお金や、マイホーム購入に必要なお金をあらかじめ把握しておくことで、お金や時間を何に優先して使うべきかがはっきりし、無駄遣いや失敗、後悔を減らすことができます。
具体的な行動指針を決定することで、日々のモチベーションアップにもつながり、不安の解消にも効果的です。
人生設計とマネープランはどう違う?
人生設計を考えると、どうしてもお金の話が絡んできます。
結婚やマイホームの購入など、ライフイベントごとにかかるお金を無視することはできないからです。
なので、人生設計には、お金をどのように運用するかを計画した「マネープラン」も組み込んで考える必要があります。
ただし、人生設計とマネープランは同じものではないということに注意が必要です。
人生設計は、「自分や家族がどんな未来を送りたいか」を描き、そのために必要な行動を整理するための計画です。
マネープランは、その理想を実現するために「お金の使い方・貯め方・増やし方」を具体化する計画です。
この2つの違いを混同してしまうと、「お金のための人生」のような計画になってしまう恐れがあります。
お金はあくまで理想を叶えるための手段です。
まずは、「自分はどんな人生を送りたいのか」という視点を持つことが、人生設計の第一歩です。
人生設計を立てる5つのメリット
将来をイメージして計画を立てることで得られる具体的なメリットを見てみましょう。
・漠然としたお金の不安を減らす
・今の自分が間違った行動をしていないかチェックできる
・目標が明確になることで優先度を把握しやすい
・いつ何をすればよいのか、イメージが湧く
将来のライフイベントを可視化できる
人は人生の中で、結婚や出産、転職、転居など多くのライフイベントを経験します。
人生設計を通じてこれらをあらかじめ想定し準備すれば、突然の変化に左右されにくくなります。
必要な予算や最適なタイミングを把握することで、将来への漠然とした不安を和らげることができます。
漠然としたお金の不安を減らす
人生設計の中心となるのがマネープランです。
どのライフイベントで、どれだけのお金が必要になるかを把握しておけば、貯蓄や運用の方針を立てやすくなります。
将来の出費を見据えて今から準備することで、金銭的な負担や不安を和らげることができるでしょう。
今の自分が間違った行動をしていないかチェックできる
計画と現状を比較することで、自分の行動が目標からどの程度ズレているかを把握できます。
このギャップを知るだけでも、無駄な時間や出費を抑えることが可能です。
さらに、定期的に見直して行動を調整することで、収支のバランスが整いやすくなり、目標達成への近道となります。
また、自分では気づきにくい課題や改善点を早期に発見できるのも大きなメリットです。
目標が明確になることで優先度を把握しやすい
やりたいことがたくさんあって優先順位に迷うときでも、まず「最終的に何を達成したいのか」をはっきりさせることで、無駄な行動を減らすことができます。
特に、重要な目標を先に設定し、そこから必要な行動や費用を逆算すると、自然とやるべきことが具体的に見えてきます。
さらに、無理のない計画を立てることで「この計画なら達成できる」という自信が持てるようになり、モチベーションも長く保ちやすくなります。
「今やるべきこと」と「後回しにできること」が明確になることで、効率よく前進できるようになるでしょう。
いつ何をすればよいのか、イメージが湧く
目標達成の道筋が見えると、必要な手続きや準備の段取りも自然と把握できます。
たとえば、資格取得を目指すなら「いつまでに学習時間を確保するか」、子どもを持ちたいなら「出産の時期や仕事との両立をどう進めるか」といった具体的な計画が立てられます。
スケジュール感が明確になることで、達成の可能性も大きく高まります。
人生設計におけるポイントと注意点
人生設計についてざっくり分かったところで、間違いのない計画を作成するため、押さえておくべきポイントと注意点を確認しましょう。
・家族やパートナーとビジョンを共有する
・優先順位を決めて迷いや不安を解消する
・設計したプランは定期的に見直す
・他人と比べない!
家族やパートナーとビジョンを共有する
人生設計を立てる上で欠かせないのが、一緒に生活する人と将来像を共有することです。
互いの希望や価値観を理解し、理想を尊重し合うことで、納得度の高い計画が作られます。
住宅購入や子育て、独立など大きなライフイベントについて、共通のゴールを意識しながら話し合いを進めるとよいでしょう。
優先順位を決めて迷いや不安を解消する
人生で叶えたいことには大小さまざまだからこそ、明確な優先度をつけることが大切です。
全てを一度に叶えようとすると、やることが多すぎて逆に何も達成できなくなったりしてしまいます。
重要度の高いテーマから集中して取り組むことで、不安をひとつずつ解消していけるでしょう。
設計したプランは定期的に見直す
ライフステージの変化に伴い、収入や支出のバランス、家族構成なども大きく変化します。
その都度、人生設計を見直すことで、計画と現実とのずれを早期に発見できます。
年に一度でもよいので、定期的に自分の目標と状況をチェックして、必要に応じて人生設計を修正する機会を設けることが大切です。
他人と比べない!
友人や同僚の状況を見て、つい自分の人生設計と比べてしまうことはありますが、これは人生設計を迷走させる原因になりがちです。
価値観や環境は人それぞれ異なるため、他人の人生が自分にとって最適とは限りません。
周囲の情報は参考の一つにとどめ、あくまで自分のゴールを最優先に腰を据えて取り組みましょう。
夢や計画が「見える化」できる人生設計を立てよう
ここまで人生設計についてお話してきましたが、頭の中でなんとなく思い描いているだけでは、実行に移せなかったり、時間とともにゴールがあいまいになっていくことがあります。
そんなときに役立つのが「人生設計の見える化」です。
エクセルやアプリを使って表を作成したり、ノートに手書きで目標を挙げてみるなど、自分に合った方法で人生設計を視覚化しておくと、計画を具体的な行動に落とし込みやすくなります。
また、視覚的なツールを使うことで、家族や周囲と計画を共有しやすく、一緒に調整や見直しがしやすくなります。
人生設計を立てる具体的な7ステップ
人生設計のポイント、注意点を把握できたところで、実際に人生設計を立ててみましょう。
ここでは、目標の洗い出しから資金計画、見直しのサイクルまで、具体的な手順を段階的に紹介します。
ステップ1:将来の目標や理想を書き出す
ステップ2:ライフイベントと必要費用の洗い出し
ステップ3:キャッシュフロー表を作る
ステップ4:老後資金や介護費用など長期的な視点を忘れない
ステップ5:複数の資産形成パターンを検討する
ステップ6:必要に応じて公的保険や制度、民間保険を活用する
ステップ7:定期的にプランを見直し、目標をアップデートする
ステップ1:将来の目標や理想を書き出す
まずは、紙やアプリを使って「将来やりたいこと」や「理想の暮らし方」を自由に書き出しましょう。
たとえば、家族を持つ、海外で働く、趣味を極める、起業する──どんな些細なことでも構いません。
大切なのは、頭の中のイメージを言語化して「見える化」することです。
この段階では制限を設けず、できるだけ想像を広げてみてください。
こうして自分の価値観や優先したいことを整理しておくと、次のステップで具体的な計画を立てやすくなります。
ステップ2:ライフイベントと必要費用の洗い出し
将来の理想像を書き出したら、次は具体的なライフイベントをリストアップしましょう。
結婚、出産、子どもの進学、マイホーム購入、転職や独立など、人生の大きな節目にどんな出来事が起こり得るのかを整理します。
ポイントは、イベントごとに「いつ」「いくら」必要かを具体的に見積もることです。
たとえば
・マイホーム購入(5年後):頭金 800万円(8,000万円の家とする)
・子どもの大学進学(15年後):私立理系だと1人あたり約500万円
このように金額とタイミングをセットで書き出すことで、将来の準備が明確になり、効率的な資金計画を立てやすくなります。
ステップ3:キャッシュフロー表を作る
キャッシュフロー表とは、毎月・毎年の収入・支出・貯金額を一覧でまとめる表のことです。
いわば「将来の家計簿」で、今の生活ペースを続けたときに、何年後にいくらお金が残るのか、あるいは足りなくなるのかを一目で把握できます。
たとえば、以下のような項目を表にまとめます。
・毎月の支出(固定費・生活費・娯楽費など)
・毎月の貯金額
・その年の年間収支と累計貯蓄額
こうして「見える化」しておくことで、漠然としたお金の不安を数字で確認できるようになり、投資・保険・貯蓄といったお金の備えを具体的に検討しやすくなるのが大きなメリットです。
かんたんなキャッシュフロー表の例
【30代独身(郊外在住)の場合】
| 月 | 収入 | 固定費 | 生活費 | NISA | 残り | 預金残高 |
| 1月 | 300,000円 | 120,000円 | 80,000円 | 50,000円 | 50,000円 | 500,000円 |
| 2月 | 300,000円 | 120,000円 | 85,000円 | 50,000円 | 45,000円 | 545,000円 |
【30代夫婦(都内在住)の場合】
| 月 | 収入 | 固定費 | 生活費 | NISA | 残り | 預金残高 |
| 1月 | 600,000円 | 250,000円 | 128,000円 | 100,000円 | 122,000円 | 438,000円 |
| 2月 | 600,000円 | 250,000円 | 125,000円 | 100,000円 | 125,000円 | 563,000円 |
ステップ4:老後資金や介護費用など長期的な視点を忘れない
リタイア後の生活費や、親や自分自身の介護費用は、人生後半の家計に大きな影響を与える重要な要素です。
必要となるお金の目安を早めに試算しておくことで、マネープラン全体を無理のない形で計画でき、将来の不安を和らげることができます。
さらに、公的年金の受給開始年齢や将来の健康寿命、医療費の増加なども考慮しながら、長期的なライフプランをシミュレーションしておくと安心です。
「なんとなく不安…」と感じるだけで終わらせるのではなく、
「いくら必要なのか」を具体的な数字で把握し、対策を立てておくことが、老後の安心につながります。
ステップ5:複数の資産形成パターンを検討する
毎月コツコツと貯蓄を積み立てることは大切ですが、貯蓄だけでは将来に必要な資金をまかないきれないケースもあります。
そのため、貯金に加えて投資や保険など複数の方法を組み合わせて運用することで、資産形成の効率を高め、リスクを分散することができます。
ただし、投資には元本割れ(投資した元々の金額を下回ること)のリスクもあるため、
自分のリスク許容度(どこまで損失に耐えられるか)やライフステージに合わせた方法を選ぶことが重要です。
株式投資、投資信託、iDeCoやNISAなど、さまざまな選択肢がありますが、
まずはそれぞれの特徴を把握し、複数の手段を比較検討したうえで、無理なく続けられる資金計画を立てると安心です。
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ステップ6:必要に応じて公的保険や制度、民間保険を活用する
人生設計を立てるうえで、公的制度や保険をうまく活用することはとても重要です。
まずは、国が提供する公的制度について正しく理解することから始めましょう。
たとえば、公的年金・健康保険・雇用保険・傷病手当金などは、病気や失業、老後などのリスクに備えるための仕組みです。
これらでどこまでカバーできるかを把握しておくと、「どんな場面で国からどれくらいサポートが受けられるのか」がわかるため、
過剰に保険に加入せずに済むようになります。
そのうえで、公的制度ではカバーしきれない部分を民間保険で補うのが基本的な考え方です。
たとえば、独身で扶養家族がいない場合は、医療保険だけで十分なケースもありますが、
結婚や出産をきっかけに「万が一のときに家族の生活を守る」ためには、生命保険が必要になることもあります。
また、医療費が高額になったときは公的制度の「高額療養費制度」である程度カバーできますが、
入院が長期化した場合の収入減少までは補えません。
このような場合に、民間の医療保険や就業不能保険で備えておくと安心です。
さらに、将来の老後資金を準備するために活用できる制度として個人年金保険があります。
これは、簡単にいうと「自分で積み立てる私的な年金」です。毎月または毎年一定額を積み立てておき、
60歳や65歳などの受取開始時期になったら分割して年金のように受け取る仕組みです。
公的年金だけでは老後資金が不足しそうな場合、この個人年金保険を併用することで老後の生活をより安定させることができます。
ただし、保険や積立商品を選ぶときは「自分にとって本当に必要か」を必ず確認することが大切です。
保険料が家計を圧迫してしまうと、本末転倒になってしまいます。
バランスのよい資金計画を意識しながら、万が一のリスクに活用できる手段を把握しておきましょう。
ステップ7:定期的にプランを見直し、目標をアップデートする
人生設計は一度立てたら終わりではなく、「見直しながら育てていくもの」です。
ライフステージや経済状況の変化、さらには物価上昇・税制改正といった社会情勢の影響によって、当初立てた目標や計画が現実と合わなくなることは珍しくありません。
たとえば、結婚や出産、転職、住宅購入などの大きなライフイベントがあったときや、収入・支出のバランスが変わったときは、必ずプランを見直すタイミングです。
計画を定期的に更新することで、「今のままのペースで大丈夫なのか」「不足している部分をどう補うか」を早めに判断できます。
最初は大まかな計画でもかまいませんが、定期的に見直して少しずつ最適化していくことで、より現実的で達成可能な人生設計に近づいていきます。
わからなければ、専門家に相談してみよう
ファイナンシャルプランナー(FP)などの、資産設計や保険選びに関して専門的な知識を持つプロの意見を聞くのも一つの方法です。
個人のライフプランや資産状況を踏まえてアドバイスしてもらえるため、安心感が高まります。
必要に応じて第三者の客観的な視点を取り入れ、自分に合った最善策を見つけましょう。
自分に合う人生設計フォーマットを探そう
自分の将来設計は人それぞれ。
マイホームを購入したい人、老後の資金をしっかり準備したい人、子どもの教育費を優先したい人……
目標によって「考えるべきお金」と「行動の優先順位」は大きく変わります。
ここでは、目的別に最適化された人生設計シートを3つご用意しました。
あなたの目標に合ったフォーマットを選び、具体的な数字を書き込みながら、将来に向けた計画を立ててみましょう。
下のボタンを押すことで、エクセルファイルをすぐにダウンロードすることができます。
よくある失敗例
人生計画を立てる際に陥りがちなパターンを知り、事前に失敗を回避しましょう。
・細かく決めすぎてしまう
・手に入るのは利益の一部だけ
・達成が困難な目標を設定してしまう
収入や貯蓄、資産運用結果を過大評価してしまう
理想を膨らませるあまり、将来の収入や投資のリターンを過度に楽観視するケースは少なくありません。
しかし、現実は景気の波や、世界情勢など不確定要素が多々あります。
「収入が想定より2割減っても生活を維持できるか」「投資がマイナスになった場合の備えがあるか」などをシミュレーションしておくことで、リスクを抑えた堅実な人生設計が可能になります。
目標は高く持ちつつも、シビアな想定や万が一の事態も計画に組みこんでみましょう。
細かく決めすぎてしまう
人生設計はあくまで道しるべであり、すべての行動を分刻みで決める必要はありません。
たとえば、「毎月の貯金額」「旅行に行く時期」「資格勉強に使う時間」などを細かく設定しすぎると、予定外の出来事が起きたときに対応できず、計画が崩れてしまうことがあります。
大切なのは、おおまかな方向性を押さえたうえで柔軟性を残すことです。
「毎月3万円は貯金したい」「3年後までに転職を検討する」など、少し幅を持たせた計画にしておくことで、状況の変化にも対応しやすくなります。
達成が困難な目標を設定してしまう
計画のモチベーションを高めるにはある程度意欲的な目標が必要ですが、あまりに現実とかけ離れた設定をすると、途中で挫折しやすくなります。
たとえば、現在の収入や生活スタイルを考慮せずに「2年で1,000万円貯める」といった目標を立てても、実現が難しくストレスになってしまう可能性があります。
大切なのは、無理のない小さな目標を積み重ねていくことです。
「まずは1年で30万円を貯める → 次は3年で100万円を目指す」というように、ステップを分けると達成感を得やすく、モチベーションも保ちやすくなります。
このように、小さな成功体験を重ねることで、最終的には大きな目標にも自然と近づけるでしょう。
シミュレーション例:ライフステージ別の人生設計
人生は年代ごとに大きな転機がやってきます。
ライフステージごとのイベントやお金の使い方をイメージしながら、対策を考えましょう。
20代~30代:キャリアと自己投資、家族の計画を考える
この時期はキャリア形成と収入アップのチャンスが多い一方で、結婚や子育てを視野に入れる人も増えるため、お金の使い方が将来に大きな影響を与えます。
自己投資(資格取得・スキルアップなど)に積極的に取り組むことも大切ですが、「貯蓄ゼロ」にならないよう、生活費の半年分程度の緊急資金を確保しておくと安心です。
また、家族ができると、支出の優先順位が変わります。
「マイホームはいつ買うか?」「教育費はどう準備するか?」など、将来の大きなイベントを見据えて早めに計画を立てるのがおすすめです。
特に、子ども1人あたりの教育費は幼稚園〜大学までで約1,000万円〜2,000万円かかるといわれているため、月1〜3万円程度でも積立を始めておくと後が楽になります。
40代~50代:住宅ローンや教育費、介護への備え
この年代は、支出が一気に増えやすい時期です。
住宅ローン、教育費、親の介護など、複数の大きな出費が重なりやすいため、「家計の見直し」が最重要になります。
たとえば、不要な保険を整理したり、通信費・サブスク・車維持費などの固定費を見直すだけで、月数万円単位で負担を軽くできるケースもあります。
また、老後資金の準備も並行して考えることが大切です。
つみたてNISAやiDeCoなどの非課税制度を使って、無理のない範囲で長期積立を始めると、将来の安心感が増します。
60代以降:老後資金の確保と不足時の対策
定年を迎えた後は、公的年金とこれまでの貯蓄を中心に生活していくことになります。
ただし、年金だけでは生活が厳しいケースもあるため、退職前に「老後にいくら必要か」を試算しておくことが大切です。
一般的に、老後の生活費は月25万〜35万円前後とされるので、公的年金だけで足りない分を貯蓄や個人年金などで補うイメージを持つと安心です。
もし老後資金が十分でない場合は、無理に節約だけで対応するよりも、収入を増やす工夫を考えたほうが現実的です。
最近は「再雇用制度」や「シニア向けのパート・在宅ワーク」など、働き方の選択肢も増えています。
また、公的制度(高額療養費制度・介護保険・生活支援サービスなど)を上手に活用することで、家計への負担を大きく減らせます。
人生設計エピソード
実際に人生設計を行うと、普段の行動や意識にどのような変化があるのでしょうか。
様々な悩みを持った人のモデルケースを3つご紹介します。
エピソード①:30歳で人生設計をしたことで、理想のマイホームを購入
ケース:34歳・会社員(夫婦+子ども1人)
Before
結婚当初は「35歳までにマイホームを買いたい」と考えていたものの、実際にいくら必要なのかは漠然としていて、具体的な計画は立てていませんでした。
家計はなんとなくで管理し、ボーナスは旅行や買い物に使い切る生活。気づけば貯金はほとんどゼロ…。
After(人生設計をした結果)
ライフイベント表とキャッシュフロー表を作り、住宅購入に必要な資金を逆算。
結果、毎月10万円の貯蓄を3年間続け、頭金300万円を確保する計画を立てました。
家族で共有しながら「無理のない返済額」を設定できたことで、ローン破綻の不安もなく、希望通りの立地に家を購入できました。
・人生設計で「購入時期」と「必要資金」を可視化した
・家族で話し合いながら貯蓄計画を立てたことでモチベーションもアップ
・自分に無理のない範囲で計画を立てたことで、不安なくマイホームを購入することができた
エピソード②:教育費の見通しを立てたことで、家計にゆとりが生まれた
ケース:35歳・共働き(子ども2人)
Before
世帯での収入が800万円を超えていることと「子どもが小さいうちはお金がかからないから大丈夫」と考え、日々の生活費やレジャーにお金を使っていました。
しかし、上の子が私立の小学校に入学したことで、習い事代や学用品代がかさみ、住宅ローンの負担もあり家計が赤字続きに。
After(人生設計をした結果)
教育費がピークを迎える時期を可視化し、「高校・大学の進学費用までの必要額」を試算。
結果、子ども1人あたり約1,000万円が必要だとわかり、今から毎月10万円ずつ積み立てる計画に。
家計の無駄を見直すことで、習い事代も適正化でき、教育資金の不安が大幅に減少しました。
・人生設計で教育費の「見えない山」を把握できた
・早めに積立を始めたことで、将来の借金リスクを回避
・家族でお金について話すきっかけになり、価値観の共有ができた
エピソード③:老後資金のシミュレーションで安心を手に入れた
ケース:45歳・会社員(妻・14歳と8歳の子ども)
Before
教育費と住宅ローンに集中しており、老後資金については「退職金と年金でなんとかなるだろう」と考えていました。
しかし、ニュースで「老後2,000万円問題」を知り、不安を感じ始めたことがきっかけで人生設計をスタート。
After(人生設計をした結果)
年金見込額と老後必要資金を計算したところ、65歳時点で約1,500万円不足することが判明。
そこで、今からつみたてNISAで月5万円を20年間積み立てる計画に変更。想定利回りが平均の4%よりも低い3%で見積もったとしても、1,642万円になる試算になり、一安心。(※1)
老後資金の準備を夫婦で共有したことで、今後の生活費や支出の優先順位を話し合うきっかけにもなりました。
・老後に必要なお金を「見える化」したことで対策が取れた
・投資や保険など資産形成の方法を早めに検討できた
・家族で将来についてオープンに話す機会ができた
※注釈
本記で紹介している事例は、金融庁・文部科学省・総務省・労働政策研究・研修機構などの公開データおよびFP相談事例を参考に想定したモデルケースです。
実際の資金計画や必要額は、家族構成・収入・ライフスタイルなどによって異なるため、あくまで目安としてご活用ください。
※1金融庁:つみたてシミュレーションを参考
その他、人生設計に役立つポイント
よりスムーズに人生設計を進めるために、活用できるツールや情報源をご紹介します。
効率的に数字を把握するための便利ツール
収支や貯蓄額をきちんと管理することは、人生設計の第一歩です。
エクセルのライフプランテンプレートや家計簿アプリを使えば、毎月の収入・支出・貯蓄額を簡単に可視化できます。
特にグラフで表示してくれるツールを使うと、毎月どれだけ使っているのか、貯蓄ペースは順調か、ひと目で把握できるので便利です。
数字に慣れてくると、自分で計算やシミュレーションを行うハードルが下がり、より詳細で現実的な人生設計が可能になります。
・マネーフォワードME:銀行口座・クレカ・証券口座を自動連携できる
・Zaim:シンプルで初心者向き、レシート撮影で自動入力
・Moneytree:投資口座やポイントもまとめて管理できる
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家計簿は手書きとアプリどっちを選ぶべき?メリット・デメリット徹底比較
シミュレーションサイト
金融庁のライフプランシミュレーターや、将来の収支や年金受給額などを簡単に試算できるサイトがあります。
いろいろなサイトを使って比較することで複数のシナリオを検討でき、どのタイミングで貯蓄が不足しがちか、どれくらい投資に回せるかなどが明確になります。
数字を目に見える形で示してくれるため、計画の修正や家族との相談もスムーズに進むでしょう。
本や動画で知識を深める
人生設計やマネープランをテーマとした書籍やオンラインセミナーは多数存在します。
初心者向けの入門書から実践的な投資指南まで種類が豊富なので、自分の知識レベルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
動画コンテンツは視覚で理解しやすいため、時間がない人や本が苦手な人にとって効率的な学習手段となります。
・シンプルで合理的な人生設計
・LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計
さらに詳しく知りたい場合や、うまく組み立てられないときはFPに相談してみよう!
自力で人生設計を進めるのが難しい場合や、より正確なシミュレーションを行いたい場合には、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのがおすすめです。
公的制度の知識や多様な資産運用の事例を持つプロの視点は、計画に説得力をもたせてくれます。
自分の状況に合わせて具体的なアドバイスを得られるので、一度相談してみる価値は大いにあるでしょう。
まとめ:人生設計を立てて理想の未来を叶えよう
人生のゴールを明確にし、お金や行動の計画をしっかり立てることで、無理なく理想へ近づくことができます。
人生設計について、簡単におさらいしましょう。
まず、将来の理想の暮らしのための道しるべが人生設計です。
しっかりした計画を立てると、目標や行動指針が明確になり、日々の選択に自信を持てるようになります。
また、ライフイベントや老後の暮らしに必要なお金を把握、整理しておくことで、思わぬトラブルに怯えることなく未来を見据えやすくなるのも大きなメリットです。
漠然とした不安をなくすため、様々な可能性を考慮してみましょう。
初めは大まかなプランでも構いません。定期的に見直しを行い、柔軟にアップデートしていく姿勢が大切です。
人生設計は、完璧である必要はありません。
大切なのは、今の自分を見つめて、少しずつ行動を重ねることです。
今日の小さな一歩が、未来の大きな安心につながります。
おすすめの保険相談サービスはこちら!
